当研究所の目指すトレードスタイルと最終目標

リスクリワードレシオの設定(ロスカット(損切り)とテイクプロフィット(利確)の設定)

第一段階

 損切り幅を10pipsとして約定する場合、利確幅を20pipsに設定。
リスクリワードレシオ(RR) = 2.0 (20/10 = 2.0)

上記の取引で勝率.500を達成する

 勝率.500でRR=2.0の場合、プロフィットファクター(PF)は2.0になります(ロット数一定)。

  ※プロフィットファクター:損益の比率、PF=(利確額/損切り額)

第二段階

 損切り幅を10pipsとして約定する場合、最初の利確幅を20pipsに設定し、ポジションの半分を利確。残りのポジションの利確ラインは30pipsに設定。
リスクリワードレシオ(RR) = 2.5 (1回目の利確 = 2.0、2回目の利確 = 3.0、平均して2.5)

上記の取引で勝率.500を達成する(RR=3.0のポジションも利確できて「勝利」扱い)

 勝率.500でRR=2.5の場合、プロフィットファクター(PF)は2.5になります(ロット数一定)。

第三段階

 損切り幅を10pipsとして約定する場合、最初の利確幅を20pipsに設定し、ポジションの半分を利確。
残りのポジションは状況に応じて設定

上記の取引でPF2.5以上を目指す

設定意図

 プライスアクショントレードは、「約定する瞬間」こそが勝ち負けを左右する重要なファクターであり、約定後の価格変動は重要ではありません(過去のチャート(ローソク足)が示すシグナルが全てのため)。

 そのため、約定後の価格変動は、単にトレーダーにストレスの蓄積や、プロスペクト理論に裏付けされた不利(無駄)な利確/損切り機会を提供するだけに過ぎない、と考えるため、約定後は極力チャートを見なくて済むスタイルを築きたいと考えています。


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ポジションサイジングの設定(≒資金管理)

第一段階

 運用資産の0.5%を最大リスクとして許容するポジションサイズを設定する。

例)
 1,000,000円の運用資産の場合、
1回の取引のリスク(損切り額)は1,000,000 * 0.5% = 5,000 円
 クロス円通貨を損切り幅10pipsに設定する場合、10pipsで5000円損失が生じるロット数は5枚(5万通貨)

  ※クロス円以外の場合、ロット数は若干異なる

第二段階

 運用資産の1.0%を最大リスクとして許容するポジションサイズを設定する。

例)
 1,000,000円の運用資産の場合、
1回の取引のリスク(損切り額)は1,000,000 * 1% = 10,000 円
 クロス円通貨を損切り幅10pipsに設定する場合、10pipsで10000円損失が生じるロット数は10枚(10万通貨)

第三段階

 運用資産の1.5%を最大リスクとして許容するポジションサイズを設定する。

例)
 1,000,000円の運用資産の場合、
1回の取引のリスク(損切り額)は1,000,000 * 1.5% = 15,000 円
 クロス円通貨を損切り幅10pipsに設定する場合、10pipsで15000円損失が生じるロット数は15枚(15万通貨)

設定意図

 一般に、1回の取引で許容されるリスクの最大値として、「運用資産に対して2.0%」と言われています。これを超えると資産を増やす以前に元に戻すのが困難になる(時間がかかる)と言われています。

 当研究所では、最終段階でもその最大リスクの少し下あたりで取引することを心がけたいと考えています。その理由として、意図せずして「最大リスクを超える損失」が発生しるうからです(例:スプレッドの急な拡大、レートの急変などによる逆指値より悪条件のロスカット)。


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上記設定の組み合わせによる資産形成のシミュレーション

例1

 リスクリワード、ポジションサイジングともに第一段階で取引し、目標を達成できた場合の資産の増加をシミュレーションします。

 運用資産1,000,000円とした場合、利確・損切りを交互に繰り返した場合(=勝率.500)、30回の取引で以下のような結果になります。

 30回のトレード後の資産は、1,076,869円になっています。

 この図では分かりづらいですが、資産の増加に応じてロットサイズが増えていくため、複利的に利確時の額が増えています(ポジションサイジング固定の場合、他同条件で30回のトレード後の資産は1,075,000円になります)。

※中途半端な値になっているのは、計算上「損切りの際、資産に対してピッタリ0.5%失われる」よう計算されてしまった結果です。

・例2

 リスクリワード、ポジションサイジングともに第一段階で取引し、目標を達成できた場合の資産の増加をシミュレーションします。

 1営業日あたり1トレードのペースで取引した場合の3年後の資産の増加をシミュレーションした結果は、以下の通りとなります(営業日数は推定、ポジションサイズを月ごとに固定しています)。

 税引きなどを考慮していませんが、3年で100万円が約640万円にまで増加します(年利86%)。

 また、上記の条件からポジションサイジングを第二段階で取引した場合、資産の増加は以下のようになります。

 3年で100万円が約3735万円となります(年利234%)。リスクを倍にすると利益も倍…ではなくより大きな倍率となるのが本ポジションサイジング手法(複利的手法)の特徴です。

おわりに

 当研究所では上図で示した「3年で100万を3735万(所得税未考慮)」を目標に活動していきたいと考えています。

 まずは「リスクリワードレシオ2.0のトレードで、勝率.500」(リスクリワードレシオの設定の第一段階)、この部分を達成できるようになれれば、あとは精神上の問題(リスク許容の問題)だと考えています。※ここが難しいと言われていますが…


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